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イケボ女子への道!簡単に始める発声トレーニング

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声優さんのようにいろんな声を出してみたい!

女子だけどイケボになりたい!

過去に「両声類」と呼ばれる、性別を超えて様々な声を出すことができる配信者が、ニコニコ動画等で注目を浴びたこともあり、女の子でもイケボに憧れる人が急増しました。

今日では日本中で声優ブームが巻き起こり、かっこいい少年役を演じる女性声優さんに憧れている!なんて人も多いのではないでしょうか。

そんな憧れのイケボですが、実はコツさえつかめれば誰でも出すことができるんです。

ということで今回は、イケボとはそもそも何なのか、イケボを出すにはどうすればよいのか等、イケボについてを徹底解説していきます!

この記事を書いた人

芝居を始めて15年。俳優、声優、アイドル、イベントMC、ナレーター、と人前に出る仕事をほぼ一通り経験してきた女。「喉を壊したら死んだも同然」をスローガンとして掲げ、日々喉ケアに囚われている。現在もどこかで役者をしているらしい。

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(引用元:NAYUTAS)

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目次

はじめに

皆さんが思うイケボとは何でしょうか?

好みもあると思うので若干人それぞれ違うとは思いますが、イケボにも大まかな定義というものがなんとなく存在しています。なのでまずこの章では、そもそもイケボとは何なのか、そして性別が違う男性の声であるイケボを、なぜ女子でも出すことができるのかを、解説していきます。

イケボとは?

イケボとは、「イケてるボイス」の略で、簡単に言うとかっこいい声ということです。男性の声をさすことが多い表現ですが、女性にも使われる表現になります。

ただ、かっこいい声=イケボというわけではありません。

一般的にイケボと言われる声には、大抵この三つの要素が含まれています。

  • 低音がしっかり響いている
  • 色気がある
  • はっきりとしていながらも落ち着きのある話し方をしている

芸能人で言うと、津田健一郎さんや玉木宏さん、高橋一生さん等が、よくイケボと言われているイメージがありますよね。この方々の声にも、紹介した三つの要素はしっかりと含まれていると思います。

人それぞれ好みはあるので、これだけがイケボ、と一概に言い切ることはできませんが、イケボだなと感じる人の声には、大体この要素が含まれていることが多いのではないでしょうか。

女子でもイケボを出すことができる理由

生物学的に、女性より男性のほうが声帯が長くなっています。これによって、女性の声と男性の声の高さに差があるのです。

弦楽器を想像してもらえるとイメージがしやすくなります。例えばピアノなんかは、低い音のほうが弦が長く、高い音のほうが弦が短いですよね。声帯はピアノの弦と同じような役割をしているので、長いと低い声に、短いと高い声になるのです。

となると、性別は変えられないし体の構造的な問題で声の高さが違うのであれば、やっぱり女子にはイケボは出せないんじゃ?と思いますよね。

ですが、意図的に声帯を伸ばすことで、声を低くすることができるんです。

男性の方が声帯が長いのは、声帯にくっついている甲状軟骨、いわゆる喉仏が、成長の過程で発達したことにより、外に飛び出しているから。

この甲状軟骨というのは女性にもあるものなので、この甲状軟骨を下げて声帯をぐっと伸ばすことができれば、女性でも低い声を作ることが可能になるのです。

イケボを出すための基本テクニック

イケボだけでなくどんな声を出すときであっても、基本がしっかりしていないと自分が出したいと思う声を目指すことは難しくなります。逆をいうと、基本がしっかりできていれば、声は自由自在に操ることができるのです。

なのでここからは、声を出すに当たっての基本的なテクニックを紹介していきます。

姿勢を正す

姿勢を正すことは、声を出す上でとても重要です。

正しい姿勢が取れているということは、無駄な力が入らずに、呼吸もしっかり行える状態になっているということです。下半身でしっかりと体を支え、上半身は頭から腰までまっすぐにすることがコツ。余計な力が入らないポジションを自分で研究してみてください。

意外にも、まっすぐ正しい姿勢で立つというのは難しいものですが、習得できれば重心や体幹が安定し、芯のあるしっかりとした声を目指せますよ。

正しい発声方法

イケボにも、基本の発声方法は欠かせません。腹式呼吸をしっかりすることで、安定したイケボを目指せます。

腹式呼吸は、人間が寝ているときに行っている呼吸で、通常時に行っている胸式呼吸より、空気を多く取り込めるという特徴があります。一定の空気量を安定して取り込むことで、呼吸のコントロールが格段にしやすくなるため、芝居をするとき、歌うときに欠かせないテクニックなのです。

よく「吸うときにお腹を膨らませる」という表現で教わることが多いですが、いまいちわからないという人も多いかと思います。そんな人は、まず寝転がって呼吸をしてみてください。人間は寝ているとき無意識に腹式呼吸になっているので、その時の呼吸の仕方をしっかりと意識すると、感覚が掴みやすいと思います。

感覚がつかめたら、立って実践してみてください。息を吸った時、おしりの上辺りから腰付近が膨らんでいたら、腹式呼吸がきちんとできているサインです!

滑舌練習

イケボの練習をする際、声を低くすることにばかりに気を使っていませんか?

どれだけ色気があって低音がしっかりと響いている声を出せていたとしても、滑舌がよくないと何も伝わらず、イケてる声には聞こえません。実際、滑舌が悪いことで残念に感じてしまうイケボ界隈の方はたくさんいらっしゃいます。そうならないためにも、基礎である滑舌の練習はしっかりと行いましょう。

ポイントは、いきなり早口言葉等をやるのではなく、五十音の発声からひとつずつ行っていくことです。

「あ・え・い・う・え・お・あ・お」を、か行、さ行と最後まで続けるところから初めてみてください。言いにくいところはもちろん苦手な部分だと思うので練習を重ねて欲しいのですが、おすすめは録音して客観的に聞くことです。自分ではうまく発声できていると思っていても、実際はそうでないことも多くあります。

これができたら、北原白秋の「あめんぼのうた」や二代目市川團十郎の「外郎売」の台詞などを練習してみましょう。お芝居の練習でよく用いられるものなので、やっておいて損はないですよ。

声を低くするための練習方法

ここからは、実際にどうやって声を低くしていくのかを詳しく解説していきます。

喉のリラックス

まずは、リラックスすることが大切です。余計な力が入ると、喉にも負担がかかりいい声が出せなくなってしまいます。

喉だけをピンポイントにリラックスさせるのは難しいので、全身のストレッチを行うのがおすすめです。肩にぐっと力を入れそのあと一気に脱力させるエクササイズなどを行うと、全身の余分な力が抜けて効果的かと思います。

また、とある有名な声優さんが収録前に「肩甲骨を回す」というのを行っているそうです。背中や肩をほぐすことで、声が出やすくなるみたいなので、気になった方はこちらも実践してみてください。

共鳴を意識する

イケボは、低音の響きというのがかなり重要になります。響きにも様々な種類がありますが、深みのある低音ボイスを目指すなら、胸で響かせるチェストボイスが必要になります。

胸に手を当てて、「はぁー」とため息をしたとき、少し胸が響く感覚があると思います。この響きを使った声がチェストボイスです。響いているかわからなくなった時は、胸に手を当てて常に確認するようにしてみてください。

低音を出すトレーニング

ここからはついに、低い声を出すトレーニングになります。

先ほども少し触れましたが、女性が低い声を出すためには、喉仏を下げて声帯を伸ばす必要があります。感覚でできてしまう人もいますが、最初はなかなか難しいです。

そこでまず試してほしいのが、あくびです。喉仏に手を当ててあくびをすると、喉仏が自然に下がるのがわかると思います。この時の、舌の位置にも注目してみてください。喉仏が下がると同時に舌の根元もぐっと下がるかと思います。

この、舌をぐっと下げる感覚が掴めると、喉仏を自由自在に動かせるようになるはずです。

ここまでできて喉仏を下げることができたら、実際に発声してみましょう。この時に、さっき紹介したチェストボイスも意識してみるとより良いです。

これである程度の低い声は出せるようになったかと思います。

ここからは自分の理想のイケボに向けて微調整を行っていくのですが、行き詰った時は、自分が目指すイケボのモノマネをするのがとても効果的です。また、宝塚の男役の方をイメージして真似てみるのもおすすめですよ。

自信を持つためのメンタルテクニック

練習をしても、どうしても自信が持てなかったり、人前で披露しようとすると緊張してうまく実力を発揮できないことって、誰にでもありますよね。

ここからは、そんなメンタルとうまく付き合う方法を紹介していきます。

イメージトレーニング

スポーツ選手のトレーニングでも取り入れられることの多い、イメージトレーニング。これは、自分の成功している姿を強く想像することで、パフォーマンスを向上させるものです。

イケボだと、自分の理想のイケボの声を想像し、その時どんな風に話しているのか、さらにどんな人になりきってイケボで話しているのかまで想像できると良いかもしれません。

ただ妄想するだけなのでは?と思うかもしれませんが、妄想している時というのは自分だけの世界にのめりこんでいることが多いと思います。人によっては、周りの声が聞こえなくなってしまうほど妄想にふける人もいますよね。実は、妄想が捗っているということは、かなり集中力が高まっているということなのです。

集中力はどの分野においても大切なことですし、想像力を高めることはお芝居の上達にも繋がるので、イメージトレーニングはイケボを上達させたいと思う人にとってかなり重要なトレーニングと言えます。

リラックス法

リラックスする方法は、人それぞれ違うものだと思います。

筆者もそうですが、まだ自分に合うリラックス法が見つけられていない人もいると思うので、一般的に良いとされているリラックス法をいくつかご紹介していきます。

  • 深呼吸をする
  • 入浴する
  • ストレッチをする
  • 寝る
  • 好きな音楽を聞く
  • 好きな香りを嗅ぐ
  • 散歩する
  • 瞑想する
  • 温かい飲み物を飲む

自信を持ちたいけどうまくいかないし焦ってしまって落ち着くこともできないような時が、練習を重ねていくうちにやって来るかもしれません。ぜひ、自分に合うリラックス法を見つけてみてください。

自信を持つコツ

これは筆者の持論になってしまいますが、自信を持てるようになるまでひたすら練習するのが、一番のコツだと思います。

練習は裏切りません。もちろん正しい方法で行えばの話になりますが、練習した分だけ、失敗して悩んで気づくことができます。それを繰り返せば、成長とともに自信がついてくるはずです。

他にも、他人と比べないようにする等色々ありますが、一番自信に繋がるのは、沢山努力してきた自分を信じてあげることだと筆者は思っています!

具体的な練習法

どういう理論でイケボを出すことができるかは、ここまででご理解いただけたかと思いますが、その先どのように練習すれば良いかわかりませんよね。

ここからは、習得したイケボをさらに良くする練習法を解説していきます。

こちらの動画も、練習法がわかりやすく解説されているので参考にしてみてください!

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台詞の練習

世の中には、ドラマやアニメ、漫画や小説等、いろんなところに「台詞」というものが存在しています。どんなものでもいいので、好きな台詞をイケボで演じてみてください。

最初はイケボを保つことが難しいかもしれませんが、沢山やっているとだんだんとコツがつかめてくると思います。

もし台詞が見つからない場合は、インターネットで「フリーセリフ」と検索してみてください。すると、好きに使って良い台詞が沢山載ったサイトなどが出てくるので、そこから練習の題材にする台詞を探してみるのも良いかと思います。

録音して確認

練習をする際に、必ず取り入れてほしいのが録音です。

声の聞こえ方は、自分の骨に響いて聞こえる音、口から出た音を耳が直接拾って感知する音、口から出た音が部屋の壁などに反射して返って来た時の音、マイクなどを通してスピーカーやイヤホンから流れてくる音など、一言発するだけでも色々な聞こえ方があります。

その為、いくら実践をしていていい声に聞こえていても、それは自分の範囲内で聞こえている音に過ぎないので、実際は自分が思っている声ではないことが多々あります。

結局は他人にどう聞こえているのかを知らないと上達は厳しいので、録音して客観的に自分の声を知ることはとても重要です。

日常生活での実践

女子がイケボを日常生活で使うことはあまりないかもしれませんが、それでもどこかで実践したいという場合は、電話やインターホンがおすすめです。

男性になりきってどこかに電話をかけてみたり、インターホンでの対応をしてみると、人と話すというシチュエーションでイケボを使うことができるので、よい実践練習になるかと思います。

さすがにそれは恥ずかしいという人は、声真似で遊んでみることから初めてみてください!

よくある質問(FAQ)

女子でもイケボを出すことは本当に可能ですか?

個人差はありますが、トレーニング次第で大体の人はイケボを習得できると思います。

どれくらいの期間で効果が出ますか?

こちらも個人差はありますが、うまく感覚を掴める人であれば即日で習得することも可能かと思われます。ただしこれも芸事のひとつですので、使いこなせるかどうかはその人の努力次第になります。

日常生活で気を付けるべきことはありますか?

喉を使うので、喉を大切にしてください。保湿やうがいは積極的に行いましょう。また、イケボの練習は普段使うことのない筋肉を使うことになるかと思いますので、やり過ぎには注意してください。

まとめ

今回は、女性向けにイケボの出し方を解説してきました。

性別によって声帯の長さは違うものの、それを理解してトレーニングに取り組めば、女性であってもイケボは出すことが可能です。ぜひ、自分の理想とするイケボを目指して一つ一つ練習してみてください。

もし習得することができれば、かくし芸として持っておくのも良し、どこかで披露してみるも良し、思い切って声優を目指してみるのも良し、といったように様々な可能性が広がるかもしれませんよ!

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