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カラオケで音程が微妙にずれる原因とは?タイプ別の改善方法を解説

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“自分では合っているように聞こえるのに、音程バーから少しずれている…”

“録音して聞いてみたら全然音程が合っていない!”

カラオケによく行く人や歌の練習をしている人なら、一度はこの経験があるのではないでしょうか?改善したくても何が原因なのかがわからないままだと、自分は音痴で歌が下手なのかもしれない、と自信をなくしてしまう要因になることもあります。

でも大丈夫。音程は、原因を知って練習さえすれば正確に取れるようになるのです!

ということで今回は、カラオケで音程が微妙にずれてしまう原因やタイプ別の改善方法を、詳しく解説していきます!

この記事を書いた人

芝居を始めて15年。俳優、声優、アイドル、イベントMC、ナレーター、と人前に出る仕事をほぼ一通り経験してきた女。「喉を壊したら死んだも同然」をスローガンとして掲げ、日々喉ケアに囚われている。現在もどこかで役者をしているらしい。

目次

音程が微妙にずれる原因とは?

言葉で言ってしまうと「音程がずれる」というひとつの現象に過ぎないのですが、実は、原因はひとつではないのです。さらに言うと、人それぞれ原因が違う場合もある、少し厄介なものなんです。

まず最初は、音程がずれる原因として考えられる要因をいくつか紹介していくので、自分がどのタイプなのかを探ってみてください。

音程のコントロールができないタイプ

このタイプは、筋肉の使い方や発声方法等が良くないことで音程をしっかり取ることができない、というタイプです。

  • 歌いにくい
  • 自分で音程がずれている自覚がある
  • とても不安定に聞こえる

このように感じている人は、音程のコントロールができていないタイプかもしれません。

音感に問題があるタイプ

このタイプは、そもそも音感があまり備わっていないことで音程がずれてしまうタイプ。

  • あまり音楽に触れてこなかった
  • 全然音が取れていないが、自分では気づいていない
  • テレビでたまに出てくるような、音痴な人、に歌い方が似ている

このように感じている人は、音感に問題があるタイプかも知れません。

テクニックを盛り込み過ぎているタイプ

このタイプは、歌い慣れていていろんなテクニックが使える、ある程度歌が上手い人に多いです。ただテクニックというのは、時に音程の正確さを欠くことがあります。しゃくりすぎたり、ビブラートの幅が広すぎたり、フォールで下がり過ぎたり、少しでも思い当たる節がある人は確認してみてください。

  • カラオケで採点すると、テクニックの加点が多い
  • 歌い方の癖が強いと言われたことがある
  • しゃくりやビブラート等、テクニックを使った箇所の音程がずれる確率が高い

このように感じている人は、テクニックを盛り込み過ぎているタイプかもしれません。

マイクの持ち方が正しくないタイプ

このタイプは、発声や音感等ではなく、マイクの持ち方が正しくないことで、音程に問題が発生しているタイプです。

  • 歌を習ったことがない
  • マイクを持ち慣れていない
  • マイクの持ち方を気にしたことがない

このような人は、マイクの持ち方が正しくないタイプかもしれません。

タイプ別に解説!音程のずれを改善する方法

ここまで、様々なタイプの音程がずれる原因を紹介してきましたが、どのタイプにも言えるのが、必ず改善できるということです。

もし、まだ自分がどのタイプかわかっていない人は、ここで紹介する方法をひとつずつ試してみてください。こんなことで⁉というような、意外な原因と改善方法で、音程がしっかり取れるようになるかもしれません。

音程のコントロールができない人向け

音程のコントロールができないという人は、筋肉の使い方や発声方法に問題がある可能性があります。つまり、正しい方法を知って鍛えることができれば、すぐ改善に繋げることができるのです!

発声法を見直す

歌の基礎練習でよく言われているのが、腹式呼吸ですよね!

腹式呼吸は、人間が寝ている間に行っている呼吸のことで、通常時に行っている胸式呼吸と呼ばれるものより、空気を多く取り込むという特徴があります。沢山の空気を安定して取り込むことができれば、呼吸のコントロールがしやすくなり、音程も安定します。

よく「吸うときにお腹を膨らませる」という表現で教わることが多いと思いますが、正直よくわからないという人も多いと思います。そんな人は、まず寝た状態で呼吸をしてみてください。人間は寝ているときに、意識せずとも腹式呼吸になっているので、その時の呼吸の仕方をしっかりと意識することで、感覚が掴みやすくなると思います。

感覚が掴めたら、次は立って実践してみましょう。息を吸った時に、おしりの上辺りや腰付近が膨らんでいたら、腹式呼吸がきちんとできているサインになります!

そんな基礎的なことはわかっている!という人も、今一度復習がてらに実践してみてください。

裏声で練習する

裏声を練習したところで…と思う人もいるかもしれませんが、裏声の練習にはメリットが沢山あります。

まず、地声より裏声の方が音程が取りやすいので、正しい音程のイメージがつきやすいです。これまで地声でなかなか音程が合わなかったという人でも、裏声で歌ってみることで音程がばっちり合うことがあります。

また裏声での練習は、高音域を伸ばしたい人に特におすすめです。裏声で歌うことで、地声の音域も伸びると言われています。音域が伸びるということは、伸びた分だけ正確に出せる音が増えるということなので、やっておいて損はありませんよね!

口角を上げて歌う

学校の音楽の授業で、「口角を上げて!目を開いて!」という音楽の先生、1人はいませんでしたか?なんでそんな変顔して歌わないとダメなんだよ、と感じたこともあったと思います。

でもこの方法はちゃんと理にかなっているのです。

声というのは、声帯の筋肉だけで構成されているわけではありません。顔の筋肉もとても大切で、口角を上げるだけでも、低くなりがちな音程がビシッと合うことがあるんです。

例えば悲しいとき、眉も目も口角もすべて下がって心なしか声が低くなりませんか?また、女性が電話をするとき、いつもでは考えられないくらいによそ行きの顔になり、華やかな声を出しているイメージはありませんか?

人間は、表情筋の使い方によって声色がかなり変わります。これは、無意識に声を響かせている場所を変えているからなのです。チェストやヘッド等響かせる場所は色々ありますが、音程が微妙に合わないと悩んでいる人は、とりあえず口角を上げて歌ってみてください。

音感に問題がある人向け

音感がない、と聞くと、自分には才能がないからどうしようもないように感じてしまいますよね。

ですが、音感がない人にも改善策はしっかりとあるのです。

これは持論になりますが、筆者は音感がない人なんていないと思っています。なのでひとつずつしっかり実践して、音感を身に着けてみてください!

自分の声を聞く

音感に問題がある人は、自分の声を上手く聞けていない場合がよくあります。歌う時に自分の声をよく聞くことはとても大切で、音程の安定にも繋がると言われています。

ただ、いきなり自分の声を聞いてみようとするのはかなり難しいもの。

声の聞こえ方は、自分の骨に響いて聞こえる音、口から出た音を耳が直接拾って感知する音、口から出た音が部屋の壁などに反射して返って来た時の音、マイクなどを通してスピーカーやイヤホンから流れてくる音など、色々な聞こえ方があります。

その為、カラオケ等で歌っているときは、自分の声をダイレクトに聞くのが難しいのです。

そこでまず試して欲しいのが、耳を塞いで歌うこと。耳を塞ぐことで、ダイレクトに自分の声を聞くことができるようになります。耳を塞ぐことで自分の声を聞く感覚が掴めたら、次はお風呂などの声が響きやすい場所で、自分の声をしっかりと意識しながら歌ってみましょう。

このように段階を踏んでいき、自分のイメージの中の音程と、自分が発している声の音を合致させていくのが、とても大切になります。

自分の声を聞く練習として、サンバイザーを使ったこの動画がとてもわかりやすかったので、ぜひ参考にしてみてください!

@shira_sta サンバイザーで歌の練習してみてね。#しらスタボイトレ道場 ♬ オリジナル楽曲 – しらスタ【歌唱力向上委員会】

音楽に触れる機会を増やす

音感がない人の特徴でよくあるのが、音楽にあまり触れてこなかったというもの。

よく、絶対音感は5、6歳までに養わないと身につかないと言われており、なるべく幼いうちから沢山の音楽に触れておく必要があると言われています。

では、大人になってから音感を身に着けることは難しいんじゃ?と思ってしまいますよね。ですがそんなことはないのです。

日頃から音楽を聞いたり、鼻歌を歌ってみたり、とにかく音楽を楽しむところから始めてみてください。最近だと、スマホのアプリでピアノが弾けるものなんかもあるので、それで遊んでみるのも良いでしょう。

絶対音感とまではいかなくても、意識的に音楽に触れるように心がけることで、ある程度の音感は身についてくるかと思います。

ぜひできるところから、実践してみてください。

テクニックを盛り込み過ぎている人向け

ある程度歌える人に多い、テクニックを盛り込みすぎてクセが強すぎる問題。もちろん、それが個性になっていてプロレベルであれば問題ないのですが、やり過ぎると万人受けもせず、安定して歌えない原因にもなってしまいます。

でも、これは改善が比較的簡単だと筆者は考えています。これを機に、ぜひクセ強から卒業しましょう!

まっすぐに歌うトレーニングをする

テクニックを盛り込み過ぎてしまうのを改善したいなら、とにかくまっすぐ歌うことを意識しみてください。イメージは、幼稚園児の歌い方です。最初はのっぺりしてしまっても問題ありません。

子供は、あまりビブラートやしゃくりをしているイメージはないかと思います。その真っ直ぐな歌い方を真似るだけでもかなり変わってくるはずです。

まったくテクニックができない人に、テクニックを入れてくださいというのは正直難しいのですが、できているところから引き算をしていくのはそこまで難しくありません。

まっすぐ歌うことに慣れたあと、自分が入れたいなと思うところにテクニックを足していけば、きっと今までより素敵な歌を歌えるのではないでしょうか?

マイクの持ち方が正しくない人向け

え、そんなことで?と思うかもしれませんが、意外にもマイクの持ち方はかなり重要です。持ち方ひとつで損してしまっている可能性があるので、正直もったいないなと筆者は思っています。

マイクの正しい持ち方を知らない人は意外にも多いので、ここからは一度すべてのタイプの人に確認してもらえたらうれしいです!

マイクの持ち方を改善する

カラオケ用のマイクというのは、マイクのてっぺんから綺麗に音が入ることを前提として作られています。そのため、例えばタモリさんのように身体と並行になるような持ち方をしてしまうと、声を上手く拾ってくれなくなるのです。

また、握る位置も大切。よく歌手の人で、マイクの丸い網状になっている部分を手で覆っている人がいますが、あれは絶対にダメです。キーンというハウリングと呼ばれる音が出てしまう原因になります。

マイクの持ち方のポイントはこんな感じ。

  • マイクのてっぺんを、口の正面に持ってくる
  • 口とマイクの距離は指2本分からこぶし大くらい
  • 網状の部分に手が当たらない位置で握る(下過ぎるのもよくありません)

マイクの持ち方は、ハロー!プロジェクトのアイドルを参考にすると良いかと思います。ただ、口に近づけすぎなところがあるので、そこは真似しないでください(ライブ用のマイクはカラオケ用のマイクとは性能が違うものを使っているため)。ですが、角度や握り方はかなり参考になると思います。

カラオケでおすすめの練習曲

音程を正確に取る練習をするのに、いきなりメロディーが複雑な曲を練習するのはあまりおすすめしません。もちろん好きな歌を練習するとモチベは上がりますが、効率は良くないと思います。

なので、ここからは音程に特化したおすすめの練習曲を紹介していきます!

女性向けのおすすめ曲

マリーゴールド/あいみょん

この曲は、メロディーラインがシンプルで音程が取りやすく、音域も女性の平均音域の範囲内です。さらに、裏声やビブラートが使われておらず、歌い方の真似がしやすいのも大きなポイントです。

スマイル/森七菜

この曲は、メロディーラインがキャッチーで覚えやすく作られていることにより、初心者にとってもハードルが低く、練習が始めやすい曲と言えます。音域も平均程度で歌いやすく、同じフレーズが何度も出てくるので、意図せずとも反復練習ができてしまう優れものです。

男性向けのおすすめ曲

白い雲のように/猿岩石

この曲は、とにかく音域が狭いので、音程の練習にもってこいな曲。メロディーラインも複雑ではないので、シンプルに歌いやすいおすすめの曲です。

海の声/浦島太郎(桐山健太)

この曲は、音域こそ少し高めなものの、テンポがゆっくりなので落ち着いて歌えるというのが、素晴らしいポイント。テンポが速いとどうしても音程がおろそかになってしまうので、落ち着いて音程を意識できるこの曲は、練習曲としてかなりおすすめです。

その他

ドレミの歌

男女共におすすめしたいのが、ドレミの歌です。音階が歌詞になっているので、自然と音を意識できるのが最大のポイント。さらに、ピアノで音を探しながら歌えば視覚的にも音を捉えられるので、音感のトレーニングに最適と言えます。

まとめ

音程は、どれだけ苦手でも避けることができない、歌うときに絶対に必要なもの。なのに、音程のずれや音感はどうしようもないと思われがちですよね。

ですが、しっかりと原因を探って練習をすれば、誰でも改善することができるのです。

音程に自信がなくて歌を諦めている人は、ぜひ一度実践してみてください!

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